知財のレシピ

弁理士業務に関わるハック、トピックスなど。調査等のご相談、お請けします。

J-PlatPat講習会のテキスト(特実)を読む (スライド3)

 以前投稿した記事で、J-PlatPat講習会のテキストが結構いいこと書いてるから見ていきたいと言っておきながら、結構時間がたってました・・・。ちゃんと見ていきたいと思います!

uibenrishi.hatenablog.jp

 

テキストの目次はこんな感じです。(カッコ内は対応スライド頁)

 

  1. J-PlatPatを利用した特許調査の基本 (p.3-6)
  2. キーワード検索による調査 (p.7-14)
  3. 特許分類での検索による調査 (p.15-27)
  4. その他のサービス (p.28-33)

 

1. J-PlatPatを利用した特許調査の基本(p.3)、でそもそも「特許調査」ってどういう時にやる調査なの?という話の説明があります。ここでは、「先行技術調査」、「権利調査」、「技術動向調査」が挙げられています。

 

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講習会テキストより、スライド3

「先行技術調査」は、出願前に、出願しようとする発明と同じことをやってる人がいないかを調べます。事務所によっては、弁理士は調査を全くやらないのですが、さすがにこれぐらいはちょっとはやるよね、という気がします。

 

特許文献のサーチって、明細書の表現に迷ったりとかした時にすごく有効で、表現の参考になる文献が見つかるとかなり嬉しいです。 そういう意味でも、弁理士は最低限J-platpatの使い方を知っておくべきと思います。

でも、調査は弁理士試験の試験科目でもないし、調査しなくても、明細書を書き上げることはできるから、弁理士の中には調査は苦手意識ある人結構いるかと。中には、J-platpatを使うとき、特許分類や近傍検索をろくに使わずに、キーワードを入れてとにかくしらみつぶしに文献を見る、とかいうことを結構平気でやってたりする人もいたり。せっかくJ-platpatの機能が強化されたのに、これは残念です。

 

「権利調査」は、侵害予防調査、クリアランス調査などと言ったりしますが、実施しようとする事業(サービスやゲームの仕様とか)が、すでに特許になってないかを調べます。この調査の場合、基本的には、特許公報を対象にサーチするのですが、特許請求の範囲を読み込まないといけないので、結構大変です。実施予定の仕様がすでに特許になってたりすると、仕様変更や開発スケジュールの変更を余儀なくされるので、調査やその判断も重要。 こういう調査も比較的やります。

 

「技術動向調査」は、業界のトレンドとか知りたい場合に調査します。実は、毎年特許庁で、テーマを決めて報告書が出されており、知りたい技術分野の報告書があったら超重宝します。Webで公開されているのは概要なので、本編が見たければ、特許庁内の図書室などに行く必要があります。本編には、概要に載っていない詳しい検索式などが記載されています。

特許出願技術動向調査等報告 | 経済産業省 特許庁

 

 

スライド1枚でしたが、結構ボリュームある話でした。ホントに、実際の業務そのままで、端的にまとめられてます。