知財のレシピ

弁理士業務に関わるハック、トピックスなど。調査等のご相談、お請けします。

J-PlatPat講習会のテキスト(特実)を読む 「先行技術文献調査」の深掘り

出願の相談に来たお客さんの発明内容を聞いて、調査定義を設定し、先行技術調査に取りかかります。

先行技術調査を行う際の手順は、

 

1.発明の理解

2.特許分類の決定

3.検索キーワードの決定

4.検索式の作成

5.公報スクリーニング

6.公報ピックアップ

 

というのは、どこで聞いても同じ説明かと思うのですが、どのステップも独学はやっぱり難しいと思います。何件も繰り返して、適切な指導をしてくれる人にコメントをもらって、ということができる環境がベスト。これをみんなどうしてるのかなーといつも疑問。

特許調査の一番の難しさは、どこまでやればいいかの見極めだと思うのですが、その勘所はホントに難しい。特許調査には完璧というものは存在しない、ということを念頭に、費用対効果でやるしかないです。審査官も1件に掛けられる時間は決して長くないですし、そこは割り切りが必要。

 

先行技術調査をした結果、近い文献が見つかったとき、完全一致な内容でない限り、それが引用文献になることを想定して明細書を作成すると、後々の中間対応がラクです。引用文献に、自分が出願前に調査して発見していた文献が含まれていたりすると、ニヤリとしてしまいますねw こういうのを想定して明細書を書いておくと、特許にする落とし所を自分でコントロールできるし、仕事の流れとしていい感じです。

 

先行技術文献調査で近い文献を発見→明細書では、一般的な先行技術を引用して課題のストーリーを構築するけど、発見した文献を引用文献と想定して、その相違点が明確になるように明細書を書く→拒絶理由でその文献が引用されてると、中間がラク

 

これまでの感覚として、自分が担当した出願で引用される特許文献のうち、半分ぐらいは先行技術文献調査で見つけてる文献な感じがする。いい流れができてると感じます。

(拒絶理由の構成の仕方は人それぞれで、それにより引例は変わるから、完全に予測するのは無理です)

 

私は、この流れで明細書かけるのも、調査ができてこそ、と思っています。この流れが感じられるようになって仕事の段取りがちょっとラクになりました。ぜひ、弁理士の方にJーPlatpatが使いこなせるようになってほしいです。