JPPテキストの続きです。スライド4は「公報の探し方」です。
・そもそも「公報」って何?
デジタル大辞泉によると、「公報」とは、
1 官庁が一般国民に発表する公式の報告。
2 地方公共団体が官報に準じて発行する文書。「選挙公報」
3 ある官庁が他の官庁に対して発行する報告文書。
だそうで、上記スライドで言及している「公報」は1に相当し、特許庁が、特許出願を公にする目的で発行している文書のことです。
JPPで検索できる特許に関する公報は、大きく分かると、公開公報と特許公報があって、ざっくり言うと、出願日から1年半後に発行されるのが公開公報(公報種別がA)、特許の設定登録されてから発行されるのが特許公報(公報種別がB)です。公報に載ってる文献番号の後ろにAとかBとか付いてるので、公開公報か、特許公報かが分かります。(他にも違いがありますがここでは省略)
ちなみに、前のスライドで少し説明しましたが、「権利調査」をしたいときは公報種別がBの特許公報を検索します。
特許庁のQ&Aを読むと「へー」がいっぱいありました。
・特許・実用新案番号照会のやり方
出願番号、公開番号などが分かっている場合は、番号照会を使います。
JPPの入力例を引用。
文献番号の入力は、「半角」。
ゼロは省略可。ハイフンも省略可。
ここで、ちょっと気が付いたことが。
出願番号や公開番号って最近は西暦が使われているので、上の例だと、
「特開2015-00012X」
が普通なんですよね。元号で「特開平27-00012X」はあり得ない。(2000年より前の公報は元号使われてます。)
が、JPPの番号入力では、「H27-00012X」で入力してもエラーになることなく、ちゃんと「2015-00012X」を入力したのと同様に「特開2015-00012X」が表示されます。
へー。
出願日は元号メイン(西暦併記)でJPPで表示されたりするので、元号の方が良い、と言う方もいるのでしょうか。来年また元号変わるけど、JPOでは、もう元号使うのやめて欲しい・・・。元号から西暦に変換計算するのが面倒ですw
意外なトリビアを発見してしまいました。
ちなみに、外国公報DBで検索するときのルールはまた少し違って、国によって番号付与のルールが違うからか、ゼロは省略不可とか、あったりします。
次回は、「特許・実用新案検索」。